突発性難聴になり、幸い完治しました。
緑内障を患っていたことでバタバタもしましたが、情報としてどなたかのお役にたてることがあるかもしれませんので、体験談を書き留めます。
■ 今現在、突発性難聴になったかもしれないという方へ
突発性難聴の治療は〈時間との戦い〉です。しばらく様子を見てから… では手遅れになってしまいます。少しでも治癒確率を上げるために、今すぐ耳鼻科を受診してくださいね。
ご回復を心よりお祈りしております。
※記事内の情報は私個人の実体験に限られたものであり、すべての突発性難聴(および緑内障)に当てはまるものではございません。また専門的な情報も主治医とインターネット上から得たものであり、誤った内容を含んでいる場合がございます。以上、あらかじめご了承ください。
秋も深まった10月下旬のある朝、起きた瞬間その〈異変〉に気付きました。あれ?左の耳だけ聞こえないな。。
前日まで気になることもありませんでしたし耳を酷使した覚えもません。これは、以前に父から話を聞いていた突発性難聴だと確信し、大急ぎで近所の耳鼻科へ。聴力検査を受け、結果のグラフを見ると左耳の中音域だけ数値がガクッと落ちています。まさしく突発性難聴でした。
医師によると
「原因不明の難病ではあるが、薬ですぐに治療を始めれば、1/3は完治する、1/3はいくらか良くなる、1/3は治らない。治療は早ければ早いほど良いから、今すぐ〈ステロイド薬〉を飲み始めましょう」
とのことで、早速始めることにしました。
最後に医師から
「次の方にはこのステロイド薬を処方出来ないのですが念のため、大丈夫ですね?」
と言われ差し出された資料には、次のことが書かれています。
● 妊娠中
● 糖尿病
● 緑内障
● 胃潰瘍など
私「あぁぁ緑内障です・・」
緑内障とは視野が徐々に欠け(狭まり)放っておくと失明に至るという難病です。私の場合は早期発見でしたので視野は正常の範囲内でしたが、進行を遅らせるために眼圧をコントロールする点眼薬治療(トラバタンズ点眼液など)を続けています。
ステロイド薬の副作用で緑内障が進行してしまう、最悪の場合失明に至るというケースがあるとのことで医師は困った様子。しばし考えた末、かかりつけの眼科宛に手紙を書いてくれました。
その手紙を受け取り、眼科へ。いつもお世話になっている主治医が、ステロイド薬を使っても問題が無いことを確認してくれました。「その薬で治りますよ!」と言ってもらえたのはとても心強かったです。
手紙の返事を受け取り、再び耳鼻科へ。ようやくステロイド薬を処方され、薬剤師さんからも「早い方が良い」と言われたので、その場で服用を開始しました。
それからは日に日に聴こえるようになっていくのが自分でも感じられ、5日後の再検査ではすっかり正常の数値まで回復していました。
「念のため数日間は薬の服用を続けて、問題が無ければもう診察を受けなくて良いですよ」とのこと。
その後は特に問題もなく、治療は終了となりました。

治療中の禁止事項
● タバコ禁止
● アルコール禁止
● カフェイン禁止(コーヒー、お茶、紅茶、チョコレートなど)
● 汗を多くかくこと禁止(運動、長湯、サウナなど)
タバコは吸いませんし、アルコールも滅多に飲みませんが、それ以外の項目はなかなかハード。好きなコーヒーの禁止には困りましたが、普段から飲んでいたノンカフェインのルイボスティーやハーブティー類で我慢しました。ゆっくり療養と言われたら真っ先に思い浮かぶ、趣味の〈1人日帰り温泉/岩盤浴〉に行けないなんて…。
突発性難聴も緑内障も50~60歳代からの発症が多いとのこと。私はどちらも早過ぎたようです。今回はたまたま幸運に恵まれましたが、健康管理には注意していきたいと思います。
ちなみに私が難聴を発症した10月下旬は「気温の寒暖差が1年でもっとも大きいことから様々な病気にかかりやすい」そうです。皆様もお気をつけください。
■ リンク
突発性難聴(Wikipedia)
発症から1週間以内に治療されれば治療成績は比較的良好であるが、それ以降は治療成績は落ち、2週間を過ぎると治癒の確率は大幅に低下する
いざという時のために、このことだけでも覚えておいてください。
■ 追記1
治療中はクラシック音楽を聴くなど積極的に耳を使った方が治りやすいという実験データもあるようですので、気になる方は調べてみてくださいね。私は知らなかったため、なるべく耳を使わずに安静にしていましたが。。
■ 追記2
緑内障でステロイド薬が使えないケース、についてあらためて調べて見ました。
緑内障には大きく分けて『閉塞隅角緑内障』と『開放隅角緑内障』の2つのタイプがあり、その内の『閉塞隅角緑内障(=眼圧が特に高め)』の場合のみ、ステロイド薬でさらに眼圧が上がってしまい失明に至る恐れがある、とのことです。
私の緑内障のタイプは『開放隅角緑内障(=眼圧は正常の範囲内)』のためステロイド薬の使用が問題無く出来たようです。
それから多くの一般市販薬の禁忌欄に『緑内障』が記載されていることについても、眼科医に確認したところ「開放隅角緑内障(=眼圧は正常の範囲内)であればどの薬剤を使っても問題無い」とのことでした。
■ 追記3
突発性難聴の多くの原因は『ストレスや自律神経の乱れによる血行不良』と言われています。
私の場合も、長時間連続してパソコンに向かいっぱなしのデスクワークが多いため、若い頃から常に首や肩は緊張状態で痛みがあるという状態でした。頭痛も多い方だと思います。突発性難聴も緑内障も、おそらく首や肩の血行不良に起因するものだと感じます。
適度な休息や、首と肩のストレッチ、規則正しい生活など… 基本的な事ですがついおろそかになりがちですので、気を付けていきたいと思います。