以前 VAI の記事でも紹介した Devin Townsend(デヴィン・タウンゼンド)。
1993年にスティーブ・ヴァイ率いるバンド VAI のヴォーカリストとして衝撃的にデビューしたデヴィンは、その後ソロプロジェクトと並行し様々なバンドを結成しながら、1~2年間隔という信じられないハイペースでアルバムを量産し続けています。
その中で最もヘヴィなプロジェクトが、エクストリーム・スラッシュ・インダストリアル・メタル・バンド STRAPPING YOUNG LAD(ストラッピング・ヤング・ラッド)。バンド VAI では見せなかった別の顔を披露し、メタル音楽大好きの人からそれほどでもなかった人までを虜にしました。
アルバム『City(1997年)』からの1曲です。
STRAPPING YOUNG LAD – Detox
デトックス!
人々が抱えるフラストレーションや狂気を身代わりとなって吐き出す生け贄としてのデヴィン。
メタル界最強の高速ドラマー、ジーン・ホグランにも注目だ。人間離れしたスピードと機械のように正確なリズム。楽々とプレイしているように見えるし…いろいろと尋常ではないね。
次は2009年から現在も継続中の DEVIN TOWNSEND PROJECT(デヴィン・タウンゼンド・プロジェクト)。
サウンド的には、宇宙に広がるような壮大なスケール感。空間系エフェクト過多とも思えるけれど、どこか別次元から鳴り響くようなこの音こそがデヴィン印、トレードマークなのです。
アルバム『Addicted(2009年)』からの1曲。
DEVIN TOWNSEND PROJECT – Awake
Awake!目を覚ませ!と人々を導く賢者デヴィン。相変わらず最高に良い声と、良い表情。
時折ヘヴィなデヴィンも顔を出しつつも、言葉は前向き。「怒り」ではなく「強さ」や「癒しのパワー(愛)」のエネルギーですね。デュエットしているメタル歌姫、アネク・ヴァン・ガースバーゲンも良い感じ。
メタル音楽というと一般的にはダークで攻撃的といった偏見が強いけれど、デヴィンはそのような型(ステレオタイプ)に収まらない型破りの魅力が溢れている。彼にしか出来ない独自のスタイルを武器にメタル音楽界へ単身で殴り込み、多くの迷える人々を救い出した、まさに救世主なのだと思います。
誰の心にでもダークサイドはあるだろうし、また他の誰かの力になりたいという想いも必ず持っているはず。
より良い世界や未来のために皆がパワーをつかえますように。
我々は自由なのだ